ぽんたの日記

子の引き渡し審判、離婚裁判、面会交流調停などの裁判記録

子の連れ去り~当日(2)~

子供を連れて行かれてから、暫く呆然としていた。

1時間位経っただろうか、兄妹に電話し助けを求めた。
結局どうしていいか結論は出なかった。

その日は丁度女子会が予定されていた。
一人では旦那の行動が理解出来そうにないため、誰かに話したいと思い、気力を振り絞って出掛けることにした。

集まった友人たちに一部始終を打ち明けて、どうしたらいいか尋ねた。
結論として、直ぐに相手方の居場所へ出向くことになった。
警察へ通報する案もあったが、その時はそこまでするべきか悩み、また通報した場合の相手からの逆恨みが恐く、行動に移せなかった。

友人に少し元気を分けて貰った後、直ぐに移動し旦那の家へ向かった。

辿り着いた先で暫く恐怖との葛藤が続き、呼鈴を押せずにウロウロしていた。
やっとの思いで呼鈴を押したが、反応がない。玄関もチェーンが掛かっていて開かなかった。
旦那は電話にも出ず沈黙を続けた。

また呆然となった。

もう夜に差し掛かっていた。
子供が心配だった。引き離されて6時間は過ぎた。
授乳は3時間毎。まだおっぱいが必要な乳児が、母親から引き離され、知らない部屋で安心出来ずに過ごしているのかと思うと胸が張り裂けそうになった。段々とおっぱいも張ってくる。

しかし、戸は閉ざされたままであった。

困り果てた私は、女性相談窓口に電話してみた。
そこでも警察へ相談することを提案された。が、この時もまだ迷いがあった。

次に実父に相談した。
警察は民事不介入だから行っても意味がないと思うが、相談記録を残しておくべきと後押しされ、やっと警察へ行くことを決心した。

この時の私は混乱の為か110番を思い付かず、最寄りの交番を必死で検索し、徒歩20分掛けて駅前の交番へ出向いのだった。

~続く~