子の連れ去り~自力交渉~
子供と引き離されてから必死の交渉を続けた。
連れ去り後1日目
~旦那からのライン抜粋~
残念ながら、ママが居なくても、
おっぱいがなくてもこの子は何の問題もないです。
売女の娘として育たないように、
隔離したまでです。
新しいママを探します。
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どうやら盗聴した時の電話の内容に怒っている様子。
勝手に盗聴しておいて、謝る意味が分からないが、子どもを返してもらいたいため、必死に謝罪した。
相手を否定せずにひたすら謝りながら、自分の考えも伝えた。
セックス観について説教を受けた。
~旦那からのライン抜粋~
セックスは目的や結果じゃなくて、手段だよ。
お互いを労り、知り、解り合って愛を深めるための。
「アイズワイドシャット」のDVDを今夜にでも観てください。
男女の間にどんな秘密や不信感があったとしても、
ファックしてお互いを確かめ合いなさい。
それがキューブリックから人類への最後のメッセージ。
僕は、警告した。
セックスを拒否したらすべてを失うよって。
僕はずっと先のことまでちゃんと計算して言っていることなのにね。
僕はそれくらい賢い人間なのに、
僕を見くびった君の過ちだよ。
子供を失ったのは。
でも良かったじゃん、
何もかも全て失った訳じゃない。
君には残りの人生がある。
少しのお金と、仕事がある。
子宮も卵巣もある。
良かったね、お幸せに。
~~~~~~
警告って何だよ!
私は絶対に奴隷にはならない。
そもそも信頼感がない上での婚姻関係なのに、そのやり方は更なる不信を招く。
私の心は強制されたセックスでは解けない。
人の心をなんと思っているのか。
子供まで犠牲にするなんて。
本当に賢い人間のすることなのか。
そう思いながらも、気持ちを理解出来なかった事を謝罪し、今夜映画を観る事を伝えた。
もちろん映画など観る気も起きるはずなかった。
連れ去り後2日目
離婚に応じるので書類を送ってほしい旨を伝え、子供を早く戻すように依頼した。
子供に負担をかけずに夫婦間の問題は解決しましょうと提案するも、子の無事の確認に対しての返答はあったが、それ以外の返答なかった。
義父と子供が写っている写真を添付され、実家へ連れて行ったのかと思い動揺したが、良く見たら旦那の自宅なので少しホッとした。
この日、弁護士に相談した。
連れ去り後3日目
生まれて数か月の赤ちゃんを母の元へ返すように再度お願いした。
それに対して以下の返答があった。
~旦那からのライン抜粋~
君にあって僕に無いものは?
「おっぱい」だけでしょう?
そして、君は子を保育園に預けることで、
君にあって僕に無いおっぱいの絶対必要性を、
否定したんだよ。
そして、君はさっき言ったね。
僕が居なくても、日常を生活するだけ、と。
そういうことです。
おっぱいの必要性さえ否定されたら、
〇〇ちゃんに必要なのは、
僕でも君でも構わないんだよ。
それを母親だから、父親だから云々というなら、
セクハラだし、女尊男卑に他ならないでしょう?
理論的に考えたらわかるでしょう。
自分がさっきの回答で墓穴を掘ったことに気づきました?
君は自分自身で、〇〇ちゃんに二人の親が必要であることを否定したんだよ。
僕は僕を愛してくれない、僕を尊敬せずにバカにして否定する人とは一緒に居られません。
どちらが〇〇ちゃんの親として相応しいか明らかだよね。
感情よりも論理的。
怒るのも無視するのも、戦略的でわざとやっていること。
娘と自分の幸せを守るためにね。
おっぱい有無以外、父子家庭も母子家庭も何も変わらないのに。
論理科学的に論破してごらんよ。
僕より君が親として相応しいって。
論破出来たら、ちゃんと君に預けるから。
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少し突破口が見えた気がした。
どうすれば旦那を納得させられるか色々考えた。
まず、依存した結婚は共倒れになる可能性があり危険であること、依存で愛を深めたくないこと、自立した2人が協力し合うのが結婚生活であることを丁寧に説明した。
愛などない婚姻と分かっているはずなのに今更何を言っているのか?
尊敬されたければ、尊敬される人間になればいいだけなのに何を言っているのか?
そもそも盗聴しておいて、悪口(他人からの評価)に激怒するのはいかがなものかと。
自分に自信があるなら他人からの評価なんて気にしなければいいのに。
突っ込みどころ満載だが我慢した。
しかしながら、旦那のおっぱいへの嫉妬は果てしない。
おっぱい以外に性差が無いと本当に思っているのだろうか?
子供への負担も考えられずに自己主張ばかりする、こんな医者には絶対に診てもらいたくないものだと思った。
このラインの後に自力救済すべく、旦那の自宅へ向かった。
心配した兄妹が付いてきてくれたはいいが、私の連れ戻し作戦をこのやり方は間違っていると止めてしまい、敢え無く失敗してしまった。
そして引き渡しの条件を提示された。
- 私の自宅を引き払う
- 保育園の退園
- 私の籍から子供を抜く
こんな交渉を受け入れられるはずがない。
子供を籍から外して韓国籍にでも入れようというのか?
日本にしか住まないのに?
一体何を考えているのか?
自力交渉の限界を感じ始めた。
この時、子供におっぱいを与えた。
子供は普通に吸い付いてきた。
しかし、それも旦那の激昂により中断させられてしまった。
これが最後の授乳となった。
連れ去り後4日目
旦那の職場へ連れていかれて、ベビーベッドの上で過ごす子供の写真が送られてきた。
子供を病院の診察室に置くなんて信じられない!
せめて保育園や託児所に預けて欲しい。
そう思うが、旦那を否定して、また感情的になり頑なになられても困るので、感謝し、誉めて育児の注意点を伝えた。
この日、弁護士と面談をした。
壊された家電の修理をした。
連れ去り後5日目
離婚交渉を進めた。
慰謝料は最低1億円。
養育費は、私が毎月払えるだけの金額で良いとのこと。
この提示を受け、自力交渉を諦め、子供の安否確認と育児の注意点をラインするのみとなった。
しかし、そばに居られない辛さから写真を見るのもストレスになり、その確認すら徐々に遠退いていくのだった。